「まぁでも、桜ちゃんの運命の人にはなりそびれたけどね」
なんて、どことなく不満気な顔で彼は言う。きっと最後の桜の木の前で話した時の事を言っているのだろう。全く。この人は一体何を言ってるのだろうと呆れてしまった。
「いつどこで出会ってもケイタ君の事が好きになるって分かったんだよ? これはもう運命だよ!」
「ありがとう、私の運命の人!」そう言って飛びつくと、私を受け止めたケイタ君は顔を赤くして、「こちらこそ、運命の人にしてくれてありがとう」と、私をぎゅっと抱きしめてくれた。
あなたは運命の人 完
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…