ルーズリーフにびっしりと何かが記入されている。
「ごめん、これ、なに?」
「ここの掲示板の内容を台無しにする内容だ」
「事細かく書いてあるけれど、この通りにやるの?」
「あぁ」
「大丈夫?その、アタシ、凍真や雲川達みたいな特殊な力がある訳じゃないし」
「そこは俺が力を籠めるから問題ない。次に」
懐から取り出した道具を新城は僕に押し付けてくる。
天井からの照明に反射してキラキラと輝く鏃のようなもの。
「鏃を俺が合図したらあそこで戦っている半端怪異女に刺せ」
「この鏃って」
「特注品だ。今やっている事の効果が出て間に合えば、あの女を人間へ戻せる」
「本当に?」
「ただし、条件が二つある」
指を二つ出して新城が言う。
「一つ目、体を蝕んでいる怪異の力が全身に染みこんでいない事。二つ目、こいつが一番重要」
――本人がこの世界に絶望していない事。
「まぁ、お前の為に救済措置として伝えておくとうだうだ考えずに突き刺せ、後、俺が言うべきことはわかるな?」
僕の肩を新城が叩く。
「やることをやってこい」
叩かれた僕はネットカフェを飛び出して二人が戦っている場所に向かう。
「ごめん、これ、なに?」
「ここの掲示板の内容を台無しにする内容だ」
「事細かく書いてあるけれど、この通りにやるの?」
「あぁ」
「大丈夫?その、アタシ、凍真や雲川達みたいな特殊な力がある訳じゃないし」
「そこは俺が力を籠めるから問題ない。次に」
懐から取り出した道具を新城は僕に押し付けてくる。
天井からの照明に反射してキラキラと輝く鏃のようなもの。
「鏃を俺が合図したらあそこで戦っている半端怪異女に刺せ」
「この鏃って」
「特注品だ。今やっている事の効果が出て間に合えば、あの女を人間へ戻せる」
「本当に?」
「ただし、条件が二つある」
指を二つ出して新城が言う。
「一つ目、体を蝕んでいる怪異の力が全身に染みこんでいない事。二つ目、こいつが一番重要」
――本人がこの世界に絶望していない事。
「まぁ、お前の為に救済措置として伝えておくとうだうだ考えずに突き刺せ、後、俺が言うべきことはわかるな?」
僕の肩を新城が叩く。
「やることをやってこい」
叩かれた僕はネットカフェを飛び出して二人が戦っている場所に向かう。