ビニールシートをくぐった先にいた人物に新城は舌打ちする。
軍用ブーツにドレッドワインのジャケット。長い金髪をうなじ辺りで一括りして、鋭い目で新城を睨んでいた。
「おい、長谷川、なんでこのガキがいる?」
「俺が呼んだ。協力者だし」
「オレは協力者と認めてはいないぞ」
「うるさいな、仕事やれよ。公務員」
睨んでくる女性刑事こと浅倉と新城はにらみ合う。
「あー、互いにメンチきるのやめてぇ……新城は仕事を、ほら、浅倉はあっち!」
「命拾いしたなクソガキ」
「どうだかな?筋肉ゴリラ」
中指をたてる浅倉。
親指を逆さまにする新城。
長谷川は頭を抱えながら懐から胃薬を出すかどうするか本気で悩む。
時間にして数分の出来事だった。
「遺体はこれだ。刑事やって長いけれど、中々にスプラッタだ」
「忠告どうも、めくってくれ」
シートの中から現れた死体。
それはナイフで全身をずたずたに切り裂かれた死体。
「さっき新入りがみて、外へ駆けて行った。ベテランもそうだが、これをみたらしばらくは肉料理食えないだろうな」
「目や鼻、口すらないな」
「鑑識の見立てではナイフで全部やった可能性があるらしい」
「ただのナイフでここまですさまじい事はできないだろう」
――都市伝説のジャックが持つナイフはどんなものも切り裂く。
――何があろうと切り裂き、斬られた箇所は修復できない。
現場に来る前に新城が調べた都市伝説の内容の一部が頭を過ぎる。
「間違いない。都市伝説怪異だ」
「いや、メールで可能性を指摘していたけれどさ。マジなのか?」
「残念ながらマジ」
項垂れる長谷川。
警察の怪異を専門とする部署において都市伝説怪異の出現時のマニュアルというものがあったらしい。
その内容の際。
「陰陽塾に連絡かよぉぉ」
「決まりなら仕方ないな……長谷川」
軍用ブーツにドレッドワインのジャケット。長い金髪をうなじ辺りで一括りして、鋭い目で新城を睨んでいた。
「おい、長谷川、なんでこのガキがいる?」
「俺が呼んだ。協力者だし」
「オレは協力者と認めてはいないぞ」
「うるさいな、仕事やれよ。公務員」
睨んでくる女性刑事こと浅倉と新城はにらみ合う。
「あー、互いにメンチきるのやめてぇ……新城は仕事を、ほら、浅倉はあっち!」
「命拾いしたなクソガキ」
「どうだかな?筋肉ゴリラ」
中指をたてる浅倉。
親指を逆さまにする新城。
長谷川は頭を抱えながら懐から胃薬を出すかどうするか本気で悩む。
時間にして数分の出来事だった。
「遺体はこれだ。刑事やって長いけれど、中々にスプラッタだ」
「忠告どうも、めくってくれ」
シートの中から現れた死体。
それはナイフで全身をずたずたに切り裂かれた死体。
「さっき新入りがみて、外へ駆けて行った。ベテランもそうだが、これをみたらしばらくは肉料理食えないだろうな」
「目や鼻、口すらないな」
「鑑識の見立てではナイフで全部やった可能性があるらしい」
「ただのナイフでここまですさまじい事はできないだろう」
――都市伝説のジャックが持つナイフはどんなものも切り裂く。
――何があろうと切り裂き、斬られた箇所は修復できない。
現場に来る前に新城が調べた都市伝説の内容の一部が頭を過ぎる。
「間違いない。都市伝説怪異だ」
「いや、メールで可能性を指摘していたけれどさ。マジなのか?」
「残念ながらマジ」
項垂れる長谷川。
警察の怪異を専門とする部署において都市伝説怪異の出現時のマニュアルというものがあったらしい。
その内容の際。
「陰陽塾に連絡かよぉぉ」
「決まりなら仕方ないな……長谷川」