「冗談よ。白桜は真面目ね」
……からわかれていた。
それまでスマホを見ていた百合緋が、ぱっと明るい顔をあげた。
「でも黒藤が帰って来たなら、また縁(ゆかり)ちゃんと出かけたいわ。いい?」
「無炎か天音はつけるけど……」
「天音がいいな。人型(ひとがた)とってもらって、四人で出かけるの」
「……四人?」
首を傾げる白桜に、百合緋はにこにこと指折り数えた。
「わたしと天音と縁ちゃんと白桜」
………。
百合姫と、天音と、縁と、俺。
脳内で指折り数えた白桜、渋面になる。
「女三人の中に入る勇気ないよ」
「白桜女の子じゃない」
「いやだから……」
「じゃあ無炎と黒藤も呼んであげましょう? 三人と三人でちょうどいいでしょ?」
……それは傍からどんな風に見えるんだろうか。
考えないようにしよう。
「白―!」
……復活早ぇな。
うるさいのが回収されてきたよ。