──ポッ......ポッ.....

5月5日 こどもの日

街は雨が降っているにもかかわらずゴールデンウィークということでたくさんの人で賑わっている。

家族、恋人、友達。大切な人と過ごすこの日に僕は傘を持たずに家を出てきてた。


何をしに来たかは分からない.....

どこに行きたいとか、そうゆうのは何も決めていない。

ただもう人生が嫌だと思い始めている。


ただ無性に歩いている。どこかわからない場所を歩き続けてった。

だんだんと人気(ひとけ)が少ないところになった。


信号が赤から青に変わり横断歩道を渡った。


──キキィー!


青信号で渡っていたはずなのに右を向いたら、ライトが光っている車が猛スピードで、僕がいる方に突っ込んできた。

この車にぶつかって、僕がこの世界から消えても誰も悲しまない。

なら、もういっそのこと。誰も知らないところでこの世界から消えたい....


──ドンッ!


これで解放されるんだ....これで....

車は僕の身体にぶつかって僕は道路に倒れた....もう嫌なんだこんな生活は.....