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「ふぅ〜疲れたぁ〜」


あれから結局前にわからなかった問題に貼っていた付箋の部分から問題から先にやった。


歴史のテキストはまだわからない問題も中に入っているけどほとんど終わった。

後少しだけど、終わらせるのに約5時間経っていた。


「今日はとりあえずこのくらいでいいにしておこうかな」


一刻でも早くこのテキストをしまいたいから棚の上にあるバックに手を伸ばした。

バックの中には数学のテキストといわば勉強道具しか入っていなかった。


「つまらないバック」


──シャー


「燈空!!勉強終わった?」


僕のベットと隣の希心のベットを区切るカーテンが勢いよく開いた。


そういえば勉強が終わったら言ってと言われていた。5時間もずっと待っていてくれたのだろうか。

いや、まさか。僕なんかのために5時間も待ってくれる人なんていないと思う。


「うん。まさかずっと待っててくれたなんて言わないよね?」


おそろおそろと聞いてみると彼女の顔はきょとんとし出した。

そして数秒経った後に驚いたような顔をし出した。


「えっ!?待ってたよ?だって約束したじゃん。燈空が宿題終わった後いい場所に連れて行ってあげるって」

「えっ?」


驚いた。彼女はこんな僕なんかをずっと待っていてくれたのだ。こんな僕を....

それに彼女は『約束を破らないのが当たり前』みたいな考え方しかみっていないようだった。

僕は今までに何度約束をやぶられてきたのかがわからない。

だから僕の中では約束というのはその時の気分や返し方なだけで、実際は約束を破っても良いものだと思っていた。


だから、希心が『約束は破らないためにあるんだよ』といかにも言っているかのような言い方をしたことに驚きを隠せなかった。