ケイナたちは平野を離れて起伏の激しい岩場を進んだ。
正規の道を行くより30キロは長くなるとナナは言った。
実際は丸一日オーバーすることになる。
ナナは上り下りの多いことがケイナに負担をかけるのではと心配していたが、ついていけないのはナナのほうだった。岩の上に登りきれないナナの手をアシュアは何度も握ってひっぱりあげた。結局夜を過ごすのも岩と岩の隙間になった。
「ナナ、こっち来いよ。くっついてたほうがあったかいから」
防寒着を着ていても小刻みに震えているナナをアシュアが呼んだが、ナナはかぶりを振った。アシュアとケイナの間に挟まれて寝ることを考えるだけで気後れがした。
「おれたち、もしかして警戒されてる?」
アシュアはケイナに小声で言った。ケイナはばかばかしいというように顔を背けると、さっさと岩にもたれて目を閉じた。
しばらくしてアシュアもうとうとと眠りかけた。かくんと首がかしいで目を開けると、消えそうな火のそばに座ったまま何かをじっと見つめているナナの姿が見えた。
「ナナ」
アシュアが声をかけると、彼女ははっとしたようにアシュアに顔を向け、ポケットに見ていたものを入れた。
「なに?」
「眠ったほうがいいぞ。もたねぇぞ」
「うん。分かってる」
ナナは答えて顔を背けた。アシュアはため息をつくと、彼女に近づいた。
「寒くて眠れねぇんじゃないの?」
「そうじゃないの」
ナナはかぶりを振った。
「考え事してたら眠れなくなって」
「何を考えてたんだよ」
アシュアは小さく欠伸をすると、ナナの横に座った。
「うん……」
ナナは小さくくしゃみをして鼻をこすった。
「ケイナが、もっと性能が低いのをつければいいじゃないかって言ってたこと」
「根に持つなよ……。あいつ、ああいう言い方しかできねぇんだしよ」
アシュアは呆れたように言ったがナナはかぶりを振った。
「ケイナに怒ってるわけじゃないわ」
彼女は肩をすくめた。
「ケイナの言ったことは、これまでも議論があったのよ」
アシュアはナナの横顔を見た。
「ケイナについている義手や義足、それに目は、使う人の能力に応じて自分の許容範囲を覚えていくの。義手や義足がついていることを体が覚えるんじゃないのよ。もっといえば、脳の指令の度合いによって動き方も変わってくるの」
「脳の指令の度合い……?」
アシュアがつぶやくと、ナナはうなずいた。
「そう。言い方を変えるなら、自分が覚えている手足の動き、よ。年老いた人が動かなくなった足をあれに取り替えたとするでしょ? でも、普通の人は普通の使い方しかしないじゃない。だから前よりラクになった、ってくらいでしか動かない。ランナーだったらランナーとしての自分が持っている許容範囲でしか足は動かない。いくら100mを4秒で走りたいって思ったって、無理なものは無理なのよ。ほかがついていかないわ。人にはそれぞれ限界値っていうものがあるのよ」
ナナは眠っているケイナに目を向けた。
「だけどね、あの子みたいに人が思いつかないような動きに慣れている場合はつけられた腕も足もどんどん許容量を増やしていってしまう。よほど使い方に気をつけないと、あの子が言うように兵器になりかねないの」
アシュアは黙ってナナの話に耳を傾けた。ナナはため息をついた。
「『ゼロ・ダリ』がケイナを手放したくない理由は、並外れた能力を持つ本体が使うと、この腕や足がどれほどの性能を発揮するのか見たいからよ。結果が良ければいいほど、最高のサンプルデータになるわ」
「でも……」
アシュアは言った。
「普通の人はケイナと同じことはできねぇよ。データとったって意味ねぇだろ?」
「じゃあ、普通でない人を作ればいいのよ」
ナナの言葉にアシュアは目を丸くした。
「ケイナの遺伝子は普通じゃないんでしょう?」
ナナはつぶやいた。
「ケイナと同じ脳を持つ人間を培養したらどうなるの? 脳だけ生身であとは全部作り物。そのうち、脳も必要ない。ロボットにしちゃう? そんな能力のあるロボットを作ってどうするの? 戦争でもするの? 人間の存在意義はどこにあるの?」
アシュアは膝を抱えたナナの手がぎゅっと握り締められているのを見た。
「今、ケイナについているものは『ゼロ・ダリ』の中でも最新式よ。あれと同じものがついている人はほかにはいないわ。逆に言うと、何か故障があっても即対応できるのは『ゼロ・ダリ』ということになってしまう。でもね……」
ナナはケイナを指差した。
「分析すれば技術は盗めるわ。サンプル、だもの」
ナナはアシュアをちらりと見て目を伏せた。
「わたしは人を助けようとしているのか、性能のいいロボットを作ろうとしているのか分からなくなることがあるの。ケイナが『A・Jオフィス』に行かなくて、本当は少しほっとしてる。彼があっちに行ったら『A・Jオフィス』がそのまんま保護するとも思えない」
「じゃあ、なんでフォル・カートはケイナが地球に行くことを許したんだ?」
アシュアは尋ねた。
「地球のカートは彼の味方なの? 同じカートよ?」
ナナが言ったので、アシュアは呆然とした。
「いや、でも…… あっちのカートはユージーが……」
アシュアはつぶやいた。
「まあ、そのときになってみないと分からないわね」
ナナは冷たくなった鼻をこすって言った。
「わたし、『ゼロ・ダリ』を出る前に『A・Jオフィス』にごっそり情報流してきた。だからサンプルはあとでもいいって思ったんじゃないかしら」
「え?」
アシュアは目を細めた。ナナはその顔を見て笑みを浮かべた。
「わたしはスパイよ。『A・Jオフィス』の。分かってたでしょ?」
「でも、『ゼロ・ダリ』には8年いるって言ってたよな?」
「いたわよ。8年。ずーっと『ゼロ・ダリ』の所員として働いて、ずーっと『A・Jオフィス』に情報を流し続けてたわよ」
アシュアはナナから目を逸らせた。8年前というと、ケイナはまだ『ライン』にいる頃だ。
「アシュア、わたしのこと、地球人かって聞いたわね」
「え? ああ、うん」
「わたしのこと、いくつに見える?」
「年齢?」
「うん」
アシュアはナナの顔を少し身を仰け反らせて見た。
「そうだな……おれ、29歳だから、それより1つか2つ下かなって思ってた」
「外れ。わたし、ほんとうは39歳よ」
アシュアは目を丸くしてナナをまじまじと見た。
「どおりで、岩、なかなか登れねぇと思った」
ナナは可笑しそうに笑った。
「わたしは『アライド』の血を引いてるの。わたしの顔を見ておかしいと思わなかった? 10分の1でも、『アライド』の目の特徴は根強く残るのよ。この顔は整形よ。10年前に全く別人になったの。スパイとして『ゼロ・ダリ』の新人研修所員として入るために。優秀だったと思うわよ。だって、周りよりすでに10年近く医師としての経験は積んでるんだしね」
ナナのもとの顔はどんなだったのだろう。アシュアは彼女の横顔を見つめたが想像できなかった。
「『A・Jオフィス』に戻ったら、また整形するよ。もし、どこかで会う機会があってもわたしだってことは分からないわね」
「また、顔をかえてどうするんだよ」
「さあ……。『ゼロ・ダリ』にもう一度入るのかな。でも新人は無理かもね」
ナナは冗談まじりに言ってくすりと笑った。
「土台がもうもたないから、さすがに今度は今の年齢から歳をとっていくように顔を変えるんだろうな」
アシュアはナナから顔を背けた。しばらく沈黙が続いた。
「ナナ…… 家族はいないの?」
アシュアが尋ねると、ナナはうなずいた。
「いない」
「家族作って引退したら?」
「いいよ、もう。面倒臭いもの」
ナナはふわりと小さな欠伸をした。
「良かった。アシュアと話してたら眠くなってきた」
彼女は丸くうずくまるように横になった。
「きついよねぇ。まっすぐ行っても苦労なのに、岩場なんて……」
そのとき、突然黒い影を感じて、アシュアとナナはぎょっとした。
ケイナが火を消していた。
「誰か来る。」
ケイナは言った。
「え?」
ナナとアシュアはびっくりしたようにケイナを見たあと、顔を見合わせた。
「登ってきてる」
「移動しよう」
アシュアの言葉にナナも慌てて飛び起きた。
「ケイナ、あんた聞いてたの?」
ナナは手早く荷物をまとめながら小さな声でケイナに言った。
「ナナ」
ケイナは彼女の顔を見た。暗闇でもはっきり分かるほどケイナの目が鋭い。
「命を狙われてるのは、あんたじゃないの?」
ナナは言葉を無くした。
「あんたを『A・Jオフィス』に生きてかえすことくらい、『ゼロ・ダリ』にとって怖いことはないだろ。おれの治療をずっとしてきて」
ケイナは顔を背けた。
「スパイなんだったら、それくらい考えろよ」
「分かってるわよ」
ナナはむっとして答えた。先に立って歩こうとするナナの腕をケイナは掴んだ。
「アシュアとおれから離れるな」
「そんなこと……」
抗議しようとしたナナをケイナは真正面から見据えた。
「フォル・カートと約束した。『命がけで守る』と」
ナナは呆気にとられてケイナを見つめた。ケイナはナナの手をとった。
「アシュアと手を繋いで」
その言葉でアシュアがケイナの手からナナの手を受け取った。
「全部ひっぱりあげてやるからさ」
アシュアはにっと笑った。
正規の道を行くより30キロは長くなるとナナは言った。
実際は丸一日オーバーすることになる。
ナナは上り下りの多いことがケイナに負担をかけるのではと心配していたが、ついていけないのはナナのほうだった。岩の上に登りきれないナナの手をアシュアは何度も握ってひっぱりあげた。結局夜を過ごすのも岩と岩の隙間になった。
「ナナ、こっち来いよ。くっついてたほうがあったかいから」
防寒着を着ていても小刻みに震えているナナをアシュアが呼んだが、ナナはかぶりを振った。アシュアとケイナの間に挟まれて寝ることを考えるだけで気後れがした。
「おれたち、もしかして警戒されてる?」
アシュアはケイナに小声で言った。ケイナはばかばかしいというように顔を背けると、さっさと岩にもたれて目を閉じた。
しばらくしてアシュアもうとうとと眠りかけた。かくんと首がかしいで目を開けると、消えそうな火のそばに座ったまま何かをじっと見つめているナナの姿が見えた。
「ナナ」
アシュアが声をかけると、彼女ははっとしたようにアシュアに顔を向け、ポケットに見ていたものを入れた。
「なに?」
「眠ったほうがいいぞ。もたねぇぞ」
「うん。分かってる」
ナナは答えて顔を背けた。アシュアはため息をつくと、彼女に近づいた。
「寒くて眠れねぇんじゃないの?」
「そうじゃないの」
ナナはかぶりを振った。
「考え事してたら眠れなくなって」
「何を考えてたんだよ」
アシュアは小さく欠伸をすると、ナナの横に座った。
「うん……」
ナナは小さくくしゃみをして鼻をこすった。
「ケイナが、もっと性能が低いのをつければいいじゃないかって言ってたこと」
「根に持つなよ……。あいつ、ああいう言い方しかできねぇんだしよ」
アシュアは呆れたように言ったがナナはかぶりを振った。
「ケイナに怒ってるわけじゃないわ」
彼女は肩をすくめた。
「ケイナの言ったことは、これまでも議論があったのよ」
アシュアはナナの横顔を見た。
「ケイナについている義手や義足、それに目は、使う人の能力に応じて自分の許容範囲を覚えていくの。義手や義足がついていることを体が覚えるんじゃないのよ。もっといえば、脳の指令の度合いによって動き方も変わってくるの」
「脳の指令の度合い……?」
アシュアがつぶやくと、ナナはうなずいた。
「そう。言い方を変えるなら、自分が覚えている手足の動き、よ。年老いた人が動かなくなった足をあれに取り替えたとするでしょ? でも、普通の人は普通の使い方しかしないじゃない。だから前よりラクになった、ってくらいでしか動かない。ランナーだったらランナーとしての自分が持っている許容範囲でしか足は動かない。いくら100mを4秒で走りたいって思ったって、無理なものは無理なのよ。ほかがついていかないわ。人にはそれぞれ限界値っていうものがあるのよ」
ナナは眠っているケイナに目を向けた。
「だけどね、あの子みたいに人が思いつかないような動きに慣れている場合はつけられた腕も足もどんどん許容量を増やしていってしまう。よほど使い方に気をつけないと、あの子が言うように兵器になりかねないの」
アシュアは黙ってナナの話に耳を傾けた。ナナはため息をついた。
「『ゼロ・ダリ』がケイナを手放したくない理由は、並外れた能力を持つ本体が使うと、この腕や足がどれほどの性能を発揮するのか見たいからよ。結果が良ければいいほど、最高のサンプルデータになるわ」
「でも……」
アシュアは言った。
「普通の人はケイナと同じことはできねぇよ。データとったって意味ねぇだろ?」
「じゃあ、普通でない人を作ればいいのよ」
ナナの言葉にアシュアは目を丸くした。
「ケイナの遺伝子は普通じゃないんでしょう?」
ナナはつぶやいた。
「ケイナと同じ脳を持つ人間を培養したらどうなるの? 脳だけ生身であとは全部作り物。そのうち、脳も必要ない。ロボットにしちゃう? そんな能力のあるロボットを作ってどうするの? 戦争でもするの? 人間の存在意義はどこにあるの?」
アシュアは膝を抱えたナナの手がぎゅっと握り締められているのを見た。
「今、ケイナについているものは『ゼロ・ダリ』の中でも最新式よ。あれと同じものがついている人はほかにはいないわ。逆に言うと、何か故障があっても即対応できるのは『ゼロ・ダリ』ということになってしまう。でもね……」
ナナはケイナを指差した。
「分析すれば技術は盗めるわ。サンプル、だもの」
ナナはアシュアをちらりと見て目を伏せた。
「わたしは人を助けようとしているのか、性能のいいロボットを作ろうとしているのか分からなくなることがあるの。ケイナが『A・Jオフィス』に行かなくて、本当は少しほっとしてる。彼があっちに行ったら『A・Jオフィス』がそのまんま保護するとも思えない」
「じゃあ、なんでフォル・カートはケイナが地球に行くことを許したんだ?」
アシュアは尋ねた。
「地球のカートは彼の味方なの? 同じカートよ?」
ナナが言ったので、アシュアは呆然とした。
「いや、でも…… あっちのカートはユージーが……」
アシュアはつぶやいた。
「まあ、そのときになってみないと分からないわね」
ナナは冷たくなった鼻をこすって言った。
「わたし、『ゼロ・ダリ』を出る前に『A・Jオフィス』にごっそり情報流してきた。だからサンプルはあとでもいいって思ったんじゃないかしら」
「え?」
アシュアは目を細めた。ナナはその顔を見て笑みを浮かべた。
「わたしはスパイよ。『A・Jオフィス』の。分かってたでしょ?」
「でも、『ゼロ・ダリ』には8年いるって言ってたよな?」
「いたわよ。8年。ずーっと『ゼロ・ダリ』の所員として働いて、ずーっと『A・Jオフィス』に情報を流し続けてたわよ」
アシュアはナナから目を逸らせた。8年前というと、ケイナはまだ『ライン』にいる頃だ。
「アシュア、わたしのこと、地球人かって聞いたわね」
「え? ああ、うん」
「わたしのこと、いくつに見える?」
「年齢?」
「うん」
アシュアはナナの顔を少し身を仰け反らせて見た。
「そうだな……おれ、29歳だから、それより1つか2つ下かなって思ってた」
「外れ。わたし、ほんとうは39歳よ」
アシュアは目を丸くしてナナをまじまじと見た。
「どおりで、岩、なかなか登れねぇと思った」
ナナは可笑しそうに笑った。
「わたしは『アライド』の血を引いてるの。わたしの顔を見ておかしいと思わなかった? 10分の1でも、『アライド』の目の特徴は根強く残るのよ。この顔は整形よ。10年前に全く別人になったの。スパイとして『ゼロ・ダリ』の新人研修所員として入るために。優秀だったと思うわよ。だって、周りよりすでに10年近く医師としての経験は積んでるんだしね」
ナナのもとの顔はどんなだったのだろう。アシュアは彼女の横顔を見つめたが想像できなかった。
「『A・Jオフィス』に戻ったら、また整形するよ。もし、どこかで会う機会があってもわたしだってことは分からないわね」
「また、顔をかえてどうするんだよ」
「さあ……。『ゼロ・ダリ』にもう一度入るのかな。でも新人は無理かもね」
ナナは冗談まじりに言ってくすりと笑った。
「土台がもうもたないから、さすがに今度は今の年齢から歳をとっていくように顔を変えるんだろうな」
アシュアはナナから顔を背けた。しばらく沈黙が続いた。
「ナナ…… 家族はいないの?」
アシュアが尋ねると、ナナはうなずいた。
「いない」
「家族作って引退したら?」
「いいよ、もう。面倒臭いもの」
ナナはふわりと小さな欠伸をした。
「良かった。アシュアと話してたら眠くなってきた」
彼女は丸くうずくまるように横になった。
「きついよねぇ。まっすぐ行っても苦労なのに、岩場なんて……」
そのとき、突然黒い影を感じて、アシュアとナナはぎょっとした。
ケイナが火を消していた。
「誰か来る。」
ケイナは言った。
「え?」
ナナとアシュアはびっくりしたようにケイナを見たあと、顔を見合わせた。
「登ってきてる」
「移動しよう」
アシュアの言葉にナナも慌てて飛び起きた。
「ケイナ、あんた聞いてたの?」
ナナは手早く荷物をまとめながら小さな声でケイナに言った。
「ナナ」
ケイナは彼女の顔を見た。暗闇でもはっきり分かるほどケイナの目が鋭い。
「命を狙われてるのは、あんたじゃないの?」
ナナは言葉を無くした。
「あんたを『A・Jオフィス』に生きてかえすことくらい、『ゼロ・ダリ』にとって怖いことはないだろ。おれの治療をずっとしてきて」
ケイナは顔を背けた。
「スパイなんだったら、それくらい考えろよ」
「分かってるわよ」
ナナはむっとして答えた。先に立って歩こうとするナナの腕をケイナは掴んだ。
「アシュアとおれから離れるな」
「そんなこと……」
抗議しようとしたナナをケイナは真正面から見据えた。
「フォル・カートと約束した。『命がけで守る』と」
ナナは呆気にとられてケイナを見つめた。ケイナはナナの手をとった。
「アシュアと手を繋いで」
その言葉でアシュアがケイナの手からナナの手を受け取った。
「全部ひっぱりあげてやるからさ」
アシュアはにっと笑った。