「あの時守れなかった。だから、私は今度こそお姉ちゃんを守らなくちゃいけないの。」

 もうあんなお姉ちゃん見たくない、と付け足す。


『もう何もしたくない!私は悪くない!フルートなんて相棒じゃないわ!もう…私はどうすれば…!』

 今はこんな自分が大嫌い、と呟いた。

「自分を嫌いになる必要ねぇよ。まぁ大好きでいる必要もねぇけどよ。」
「朝日は?」
「夜空より好きなものなんてない。別に自分のことが嫌いなわけでもねぇし。普通だよ。」

 そ、っつまんない返事が返ってきた。

 どうやら話が終わったようだ。

「真昼、一緒にお風呂入らない?」
「お姉ちゃん…うん!」
「えぇ〜お母さんも入れてよ〜?」
「狭くてもいいなら、いいわよ?」

 仲良くて何よりだ。

 ふとこっちを見た。

 ウィンクをしてくるから、投げキッスで返した。

 メッセージで、今日も一緒に寝る、と入った。

 了解スタンプ躊躇いなく送る。

 こんな日がずっと続けばいいのにな。