そんな生活を初めて1ヶ月、偶々、夜空と廊下で会ってしまった。

「あ……よっ!……夜空元気か?」
「あっ……えぇ。」
「今日って練習あったっけ?」
「あるわ。………帰り道、すこしいい?」
「あぁ、いいけど…」


 この時はまだ、自分が間違いだったことも……結局最悪な結果を招いてしまうことに……気づいていない………
 夜空は…………俺が殺した…………

 その日の帰り道、彼女に事情を言って久しぶりに夜空と帰った。

「こうやって帰んの久しぶりだな。」
「あっ……そうね、こうやって話すのも久しいわ。」

 久しぶりにちゃんと夜空を見た。やっぱり、綺麗な黒髪も瞳も、可愛い……大好き、だ。そこまで思って、思考を止めた。今日は、夜空をそうゆう目で見ないと決めていたのに………
 少しの沈黙のなか、俺は、適当に話題を振った。

「あのさ…1ヶ月前、俺が付き合いだした日、昼飯に来なかったな…どうしたんだ?」
「ぁ…あの、生徒会に呼ばれてしまってね。」
「そっか…」

 夜空が髪を耳に掛ける、ということは嘘をついた時の癖だ。