さび付いた音を立てながら目の前の扉が閉まる。
木刀を構えながら柳生は振り返った。

「いつまで倒れているつもりだ?」
「おやおや、気付きますか」

むくりと起き上がる八島。

「当然だ。先ほどの一撃、手応えがなかった」

表情を変えずに柳生は木刀を向ける。

「何故、彼らを先に行かせた?」
「主の指示なので」

パンパンと服の土埃を落としながら笑みを浮かべる八島。

「さて、貴方は侵入者なので、排除させてもらいます」
「怪異は倒す。それが拙者の仕事だ」

木刀を構える柳生。
八島は肥大化した両拳を握りしめて地面を蹴る。