ヒタヒタヒタと薄暗い部屋の中で響く足音。
今日は、今日はとても機嫌が悪い。
あぁ、本当にイライラする。
心待ちしていたというのに、まさかあんな事になっているなんて、我慢できない。

「あぁ、悪いけど、八つ当たりさせてもらう」

悲鳴を上げて逃げようとする愚かな男。
あぁ、本当に耳に触る声だな。
これはイライラしているからだろうか?
長く聞いていると、耳がおかしくなりそうだ。
握りしめているナイフで喉元を一突き。
うん、汚い色だなぁ。
でもまぁ、気持ちを落ち着かせることはできたかな?

「さて、どうだい?」

何もない空間へ呼びかける。
しばらくして返事がきて、笑みが深まった。

「そうかい、あと……三人か」

地面いっぱいに広がる赤い色。
後、三人で求めているモノが手に入る。