「はぁ……なんか、疲れたなぁ。ごめん、騒がしかったでしょ?」
ミモザの君は、なんてことない様子で話を続ける。
「なんかさあ、英文科女子集めて合コンやらないかって。そもそも俺、そうゆうの苦手だし。編入して来たばかりで女の子に声かけなんかできないでしょ?」
なるほど、それで片山君とやらに、粘られてたんだ。
「あっ、男の人って、気晴らしみたいな、そんなノリってありますよね。でも、彼女さんとか居たらあんまり合コンとか行けないだろうし」
つい、聞いてしまった……。思わず自分の口を覆った。
相手は、ミモザの君なのに!
彼女くらいいるのは当たり前だ。
……私、何言っちゃったんだろう。
「彼女?別にいないけど。君、なってくれる?」
「えっ?」
思わず聞き間違いかと思った。