空の向こう、どこまでも続く宇宙にはすべてのものがあるのだと、あの子は言った。 時間は、流れてなどいない。魂は消えない。 光って、落ちて、昇って、溶け合う。そうやって、ただぐるぐると星の海を巡っている。 星屑の一つである自分たちは、たまに空から落っこちて、地上でほんのひとときぱっと灯って消えて、そしてまた宇宙の星屑に戻るのだと。 そう言ったあの子は今、空の向こうで銀砂のひと粒として煌めいている。