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「……尊さん!」

「あ、琉奏くん」

「大丈夫ですか? 事件現場に居合わせたって聞きましたけど」

「わたしたちはなんとも。衛くんは今、管轄の刑事さんと話してるよ。もう大学の方に話行ってるの?」

「いえ、警察署に居たら、華取さん――華取本部長の娘さんが関わってるとか聞こえてきて……」

「あ、ちょっと違うよ。咲桜さん、ボンベイタイプの被害者の女性の輸血に協力してくれたの。たまたま、咲桜さんや遙音くんと現場の近くで逢ったの」

「そうですか……」

「うん。でも、ちょっと貧血起こして、今寝てもらってる」

「ボンベイタイプなら、あいつもそうでしょ? 来てないんですか?」

「流夜くんも来てくれたよ。輸血にも協力してもらった。今、刑事さんたちと話してるよ」

「……そうですか」

「なんかいつもと違う反応だね。流夜くんに対抗心燃やしてるのはいつもだけど……琉奏くん、何かあった?」

「あ、それは、その……」

「話したくないんなら無理にとは言わないよ?」

「……尊さん――『十三』のお一人として、聞いてもらいたいのですが……」

「うん。その名前出されたら聞かないわけにはいかないね」

「実は、最近ある方にDNA鑑定を依頼されたんです。血縁関係の証明です。ただ……俺は一つ疑念を持ってしまっていて……持っていた検体と、もう一つ検査にかけてしまったんです」

「……それで?」

「……証明、されました。依頼者からの、血縁関係の証明と、俺が調べた関係の証明、ともに」

「……それで、何に苦しんでいるの?」