保健室に入ると、夜々さんからタオルを渡された。

「まったく。咲桜ちゃんも夏島くんも、何考えてるの。神宮さんなんて氷塊ぶっ被るほどのことしてるんだから気にしなくていいのに」

「いや、氷の塊被ったら間違ったら死ぬからね⁉」

相変わらず流夜くん関係ではトンデモ発言を平気でかます夜々さんに反発した。

「笑満ちゃん、咲桜ちゃんのジャージ持ってきてもらえる? 夏島くんは……」

「あ、更衣室まで行くんで大丈夫です」

と、軽く髪をタオルで拭く。

夜々さんは流夜くんを睨み据えた。

「まったく。咲桜ちゃんまで巻き込んでなんなんですか、貴方は」

「……それは申し訳ないです」

「あのっ」

流夜くんが苦い顔をしたとき、私は声をはりあげた。

「あの、みんなにお話しというか……言いたいこと、あって」