「えと……じゃあさ。その人と過ごした場所とか?思い出せないかな?」
リンは小さな唇を開くと、ボソリと呟いた。
「……その人と、小さいころに近所の公園行ったことがある。それも何度も」
「……何度も?」
思わずリョウは、そう聞き返した。
幼い頃からリンとなら、何度も公園に行ったことがある。ただ喜ぶのは早い。近所にすむトオルやケンタともよく一緒に遊んでいたし、今二人とリンは学校で同じクラスだ。
「小さい頃から知ってるって、ことか……」
「ふふっ、リョウ、名探偵みたい」
気づけばリョウは、顎に握り拳を当てて、地面と睨めっこしていた。
「そう言えばさ、小さい頃、よく公園で探偵役と泥棒役に分かれて宝探ししたよな。公園に落ちてる丸い綺麗な石を宝物に見立てて隠してさ」
「懐かしい!それをジャンケンで勝った探偵役が泥棒役のヒントをもとに探していくんだよね」
リョウはふっと笑った。
「リョウ?」
「いや、よく泥棒役のリンが、お決まりの砂場の中に石を隠してさ、探偵役の僕がヒントを元に掘り出そうとするんだけど、どこら辺に埋めたかわからなくなっちゃって、よくリンが泣いてたなって」
「もうー、せっかく忘れてたのに」
リンが恥ずかしそうに、ほんのり頬を染めた。
「よし、リン、いまから公園行ってみよ、何か手がかりがあるかもしれないし」
「うんっ」
リョウは、久しぶりにさりげなくリンの手を引いた。
リンは小さな唇を開くと、ボソリと呟いた。
「……その人と、小さいころに近所の公園行ったことがある。それも何度も」
「……何度も?」
思わずリョウは、そう聞き返した。
幼い頃からリンとなら、何度も公園に行ったことがある。ただ喜ぶのは早い。近所にすむトオルやケンタともよく一緒に遊んでいたし、今二人とリンは学校で同じクラスだ。
「小さい頃から知ってるって、ことか……」
「ふふっ、リョウ、名探偵みたい」
気づけばリョウは、顎に握り拳を当てて、地面と睨めっこしていた。
「そう言えばさ、小さい頃、よく公園で探偵役と泥棒役に分かれて宝探ししたよな。公園に落ちてる丸い綺麗な石を宝物に見立てて隠してさ」
「懐かしい!それをジャンケンで勝った探偵役が泥棒役のヒントをもとに探していくんだよね」
リョウはふっと笑った。
「リョウ?」
「いや、よく泥棒役のリンが、お決まりの砂場の中に石を隠してさ、探偵役の僕がヒントを元に掘り出そうとするんだけど、どこら辺に埋めたかわからなくなっちゃって、よくリンが泣いてたなって」
「もうー、せっかく忘れてたのに」
リンが恥ずかしそうに、ほんのり頬を染めた。
「よし、リン、いまから公園行ってみよ、何か手がかりがあるかもしれないし」
「うんっ」
リョウは、久しぶりにさりげなくリンの手を引いた。