「ごめん、わかった」
首を振りながら刀を構えなおす。
「それに、俺が後ろにいるのは事実だ。俺を守るためにお前がいるっていう事を忘れるなよ」
「うん!任せて」
迫るモヤを刀で弾く。
妖怪が鍛えた刀ということらしいけれど、恐ろしいくらい腕に馴染んでいる。
新城が危険と言っていたモヤを切り裂くことが出来た。
振るった刀で続けて迫る水の塊を受け流す。
「グッ!」
しかし、腕が痺れる。
ミズチ様が神様と言われる理由がわかった。
指先が痺れる。
モヤと違って水の塊は破壊することが出来ない。
それだけ神様の力が強いという事なのだろうか。
「新城、ミズチ様は一体、どうしたの!?」
「さぁな、退魔師が敵だと吹き込んだら襲い掛かってきた。それくらいしかわかっていない!」
モヤを札で打ち消しながら新城はミズチを見る。
ミズチ様の表情が読めない。
けれど、しきりに何かをぶつぶつ呟いている。
その呟きが気になって耳を澄ませてみる。
「カナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタ」
僕は自分の耳を疑う。
今、彼女はなんていった?
「カナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタ」
聞き間違いじゃなかった。
もしかして、いや、もしかしなくて一条彼方の名前を連呼している?
「新城」
「俺も聞こえた、仕方ないな。早々にカードをきるか」
僕と新城は頷くと納屋から外へ逃げる。
「逃がさない」
ミズチが両手を広げると地面の至る所から水が噴き出す。
「おいおい、どこから水を吹き出しているんだよ!?」
「これが神様の力ってこと?」
首を振りながら刀を構えなおす。
「それに、俺が後ろにいるのは事実だ。俺を守るためにお前がいるっていう事を忘れるなよ」
「うん!任せて」
迫るモヤを刀で弾く。
妖怪が鍛えた刀ということらしいけれど、恐ろしいくらい腕に馴染んでいる。
新城が危険と言っていたモヤを切り裂くことが出来た。
振るった刀で続けて迫る水の塊を受け流す。
「グッ!」
しかし、腕が痺れる。
ミズチ様が神様と言われる理由がわかった。
指先が痺れる。
モヤと違って水の塊は破壊することが出来ない。
それだけ神様の力が強いという事なのだろうか。
「新城、ミズチ様は一体、どうしたの!?」
「さぁな、退魔師が敵だと吹き込んだら襲い掛かってきた。それくらいしかわかっていない!」
モヤを札で打ち消しながら新城はミズチを見る。
ミズチ様の表情が読めない。
けれど、しきりに何かをぶつぶつ呟いている。
その呟きが気になって耳を澄ませてみる。
「カナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタ」
僕は自分の耳を疑う。
今、彼女はなんていった?
「カナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタカナタ」
聞き間違いじゃなかった。
もしかして、いや、もしかしなくて一条彼方の名前を連呼している?
「新城」
「俺も聞こえた、仕方ないな。早々にカードをきるか」
僕と新城は頷くと納屋から外へ逃げる。
「逃がさない」
ミズチが両手を広げると地面の至る所から水が噴き出す。
「おいおい、どこから水を吹き出しているんだよ!?」
「これが神様の力ってこと?」