「えっと、準備って?」
「妖怪が退魔師対策で用意した術具や武器を用意している。千佐那、案内」
「わかった。お前様、こちらだぞ」
腕を掴んだと思うとそのまま引っ張っていく。
引きはがそうとしたけれど、凄い力でずるずると引きずられていった。
「ここに置かれているのだ」
「倉庫というか、武器庫?」
青鬼の彼女に案内されてやってきた倉庫。
中に入ると色んな武器が置かれている。
刀から太刀、もっというと銃器まで置かれている。
「戦国時代の武器を想像していたか?親父殿が言うには様々なものを取り入れる必要があるということらしい。私は弓や銃よりも刀の方がいい」
そういうと身の丈もある巨大な刀を手に取る。
くるくるとその場で回転させると風が吹き荒れた。
固定金具が頑丈故か周りの武器が吹き飛ぶ事はない。
「私の愛刀だ。今まで沢山の獣や敵を屠ってきた」
「そ、そうなんだ。悪いけど……僕にそれは大きすぎるかな?後、道具はこれがあるし」
腰に下げている十手をみせる。
「愛用している道具のようだが、お前様、今回の相手は相当な曲者なのだろう?だったら一つでも武器は多い方がいい。お前様の想像斜め上の事態が起こりえる可能性もある」
「一理、あるね」
「それから、私の事は千佐那と呼んでほしい。是非とも!お前様に名前を呼んでほしい!」
「えっと、必要であれば」
実のところ、名前くらい呼んであげていいんじゃないのかなぁと思っているけれど。
新城が「何があろうと青鬼の女の名前を呼ぶな。そんなことしたら大変な事になるぞ」とくぎを刺してきた。
くぎを刺してきたという事はそれを無視するととんでもない事が起こるという事、だから、新城の忠告に従っている。
なるべく名前呼びを避けている。
むすぅと頬を膨らませている彼女に罪悪感を抱きながら視線を逸らしながら、一振りの刀を手に取る。
不思議と手にしっくりきた。
握りしめて鞘から引き抜く。
--黒い刀身。
暗闇の中で輝きを放つ漆黒の刃に吸い込まれそうになった。
「妖怪が退魔師対策で用意した術具や武器を用意している。千佐那、案内」
「わかった。お前様、こちらだぞ」
腕を掴んだと思うとそのまま引っ張っていく。
引きはがそうとしたけれど、凄い力でずるずると引きずられていった。
「ここに置かれているのだ」
「倉庫というか、武器庫?」
青鬼の彼女に案内されてやってきた倉庫。
中に入ると色んな武器が置かれている。
刀から太刀、もっというと銃器まで置かれている。
「戦国時代の武器を想像していたか?親父殿が言うには様々なものを取り入れる必要があるということらしい。私は弓や銃よりも刀の方がいい」
そういうと身の丈もある巨大な刀を手に取る。
くるくるとその場で回転させると風が吹き荒れた。
固定金具が頑丈故か周りの武器が吹き飛ぶ事はない。
「私の愛刀だ。今まで沢山の獣や敵を屠ってきた」
「そ、そうなんだ。悪いけど……僕にそれは大きすぎるかな?後、道具はこれがあるし」
腰に下げている十手をみせる。
「愛用している道具のようだが、お前様、今回の相手は相当な曲者なのだろう?だったら一つでも武器は多い方がいい。お前様の想像斜め上の事態が起こりえる可能性もある」
「一理、あるね」
「それから、私の事は千佐那と呼んでほしい。是非とも!お前様に名前を呼んでほしい!」
「えっと、必要であれば」
実のところ、名前くらい呼んであげていいんじゃないのかなぁと思っているけれど。
新城が「何があろうと青鬼の女の名前を呼ぶな。そんなことしたら大変な事になるぞ」とくぎを刺してきた。
くぎを刺してきたという事はそれを無視するととんでもない事が起こるという事、だから、新城の忠告に従っている。
なるべく名前呼びを避けている。
むすぅと頬を膨らませている彼女に罪悪感を抱きながら視線を逸らしながら、一振りの刀を手に取る。
不思議と手にしっくりきた。
握りしめて鞘から引き抜く。
--黒い刀身。
暗闇の中で輝きを放つ漆黒の刃に吸い込まれそうになった。