「プロポーズ成功したんですね! 絆さんの花嫁姿絶対素敵可愛いですよ! 降渡さん幸せものー!」
狂喜乱舞し、降渡さん以上の勢いでテーブルを叩く。
「うん、勢いすご過ぎで反応に困るけど、ありがとう」
「はい! 式挙げるんですか?」
「勿論。絆にウエディングドレス着てほしいし」
「ですよね! あー、参加出来る身分じゃないのが悔しいです~」
「だよねー。咲桜ちゃんもりゅうと結婚してたらいんだけど、さすがにりゅうの生徒、じゃちょっと繋がらないんだよね。ごめんね」
降渡さんは眉を下げて申し訳なさそうな顔をした。私は気にしてほしくなくて、首を横に振る。
「いいえ。絶対写真見せてくださいね!」
「うん。こんなに喜んでもらえると嬉しいもんだね。肝心のりゅうが反応薄いからさー」
「悪かったな」
言いつつ、大して悪びれない流夜くん。
「あ」
「ん?」
「どうしたの?」
不意に声をあげた流夜くんに、二人分の視線が向く。
「それならありかもしれないな。写真」
「写真?」
「………あっ」
訊き返す降渡さん。私はその単語で気づいた。
「頼なら送り込める!」
「と言うか、日義は一般のコンテストでも入賞の常連なんだろ? 降渡側の私設カメラマンってことにすれば、俺を通してって理由でもなんとか通じるだろ。絆は、在義さんを通じて俺と咲桜が知り合いってのは知ってるし。そうしたら友達の咲桜と松生が、アシスタントみたいな感じでいても大丈夫じゃないか?」
降渡さんも口端をあげる。