酔いから醒めるような心地で、うつ伏せていた俺はゆっくりと目を開いた。

 腕を枕にして眠ってしまっていたらしいと気付いて、ゆっくりと頭を起こした。かなり飲んでいた自覚はあった。酔った勢いで、つい、女子が好みそうな大学生風の線の細い男に何事か話し続けていたような……けれど、どうも思考に霞みがかかったようにうまく思い出せない。

 とても、悲しい話をしていたように思う。

 けれど不思議と、なんだったのか直前の記憶が定かでない。

 酔った勢いで泣き上戸してしまうくらいの何かだったようだ、と俺は不思議に思いながら目尻に残った涙を拭った。酒には強いはずだが、今夜はらしくなく酔い潰れるまで飲んでしまったのだろうか?

 会社の飲み会に参加し、三次会で抜け出したのは覚えている。確か、明日が休みであったので、一人ぶらぶらと歩いていた帰り道に見掛けた看板に誘われ、二階にある小さなBARに立ち寄ったような――

 しかし、そこからの記憶が曖昧である。