小学校低学年の頃は、明るくて活発な方だった。休み時間にクラスメイトと鬼ごっこをしたり、仲のいい男子をからかったり、トイレで友達と隠れて先生に怒られたり。

でも高学年になると、私は1人で休み時間を過ごすようになった。クラスメイトとはそれなりに仲が良かったし、完全に孤立していたわけではなかったけれど、どこのグループにも属せなかった。私は次第に休み時間に本を読むようになった。それから本のおもしろさに気づいて、2年近くは1人で本を読んで休み時間を過ごしていた。でも、私にとって本を読んでいる時間はとても満たされていて、全然孤独を感じなかった。

中学生になった私は、昔の明るさは忘れて内気で控えめな、目立たないタイプの人間になった。それでも友達はいたし、学校も毎日楽しかった。

でもそれからしばらくして、私はクラスの男子たちから腫れ物扱いされるようになった。悲しくて悔しくて、たくさん泣いて悩んで、でも何も解決しないうちにら私はそのまま2年生になった。

中学2年生でも最初の頃は本当に楽しくて、今振り返っても人生の中で1番輝いていた日々だったと思う。でもそれもあっけなく散った。私のクラスには学年中で有名な目立つ女子がいて、その子に目をつけられて、面と向かって「きらい」と言われてしまったのだ。

それから私は、自分の何がいけなかったのか必死に考えた。必死に必死に考えて、そのまま3年生になった。

3年生になっても、1、2年の頃程ではなかったけれどまだ腫れ物扱いをされていた。どうしてなのかわからなくて、クラスの明るい子達がただただ羨ましかった。

高校受験が終わり、第1志望の高校に合格した。中1の頃からずっと行きたかった高校だったから本当に嬉しくて、これで私を腫れ物扱いしてきた奴らを見返せた、これからは私の方が充実した生活を送ってやる!と私は意気込んでいた。


高校生になってしばらくは、理想と現実とのギャップにやられて打ちひしがれていた。中学生の頃よりも圧倒的に多い課題、進度が早すぎてついていけない授業、まだ受験を終わらせて入学したばかりなのに、授業の度に大学受験の話をしてくる先生、上辺だけの関係だらけの、何もおもしろくないクラスメイト。漫画のようなキラキラした生活を送れるとばかり思っていた私はこのギャップにかなりのショックを受けた。受験期にクラスで大騒ぎしていた人達のSNSを見ていると、なぜだかあのとき一生懸命勉強していた私よりも楽しい高校生活を送っていて、「私の努力はなんだったんだ」と気を病んだりもした。
でも友達もできて、クラスメイトとも仲良く話せて、そこそこ充実した日々を送っていた。思っていたのとは違うかったけど毎日楽しかった。

ところが2022年、今年に入ってから、原因は分からないけどとにかく何も楽しいと感じなくなった。友達との会話が続かなくて一体今まで何を話していたのかもわからなくなってしまったり、あまりに落ち込む日が続いて体調を崩したり、承認欲求が自分でも抑えきれないほど膨らんでいって周りに嫌な態度をとってしまったり。

それは学年が上がって高校2年生になってからも続いた。新しい出会いがあるクラス替えの時期に人と何を話せばいいのかわからなくなっていたので、当然私は友達作りに失敗した。幸い同じ部活の子がいたので孤立してはいないけれど、周りの人達がどんどん仲良くなっていく中で自分1人だけ取り残されていて、クラスで気兼ねなく話せる人がいない状態だ。

昔からの友達も高校の友達と遊ぶようになったり、どんどん変わっていって、1人取り残された気分になって、私には友達がいないんだと思うようになった。
「どうして私はこんなに上手くいかないんだろう。一生独りのままなのかもしれない」と空恐ろしくなり、不安になる毎日が今も続いている。

私は昔からよく「変」だと言われてきた。それも悩みの種のうちの1つだ。
周りと馴染むことができなくて、考えを受け入れてもらえることが少なくて孤独感を感じる。


私がこのエッセイを書き始めたのは、書くことで自分の人生や考え方を客観視できると思ったからだ。そうやって自分を見つけていくことで、ブレない自分の軸みたいなものが見つかるといい。