急に世界が真っ白になった。例えるなら、10分間目を瞑って、開いた瞬間突然フラッシュをたかれたような。

「推しが眩しすぎて見えなかった」とかオタク特有のクソでか表現ではなく、
本当に眩しくて見えなかった。
そして、気が付いた時には見覚えのない世界が広がっていた。
辺り一面の木。横を見るといかにも戦いますと言った風貌の人たち。
伊達にオタクをやっていない。こういうシチュエーションには見覚えがある。

異世界転生だ。

だとしてら何てタイミングで転生してくれてんだ。せめて握手してからにしてくれ。というのが一番の感想。
こんな雑で残酷な入り方があってたまるかと、少しため息をついた時、ふと違和感を抱く。