ティーゼは、しばし愛想笑いのまま硬直していた。
空気を読まずにマーガリー嬢に話し掛ける度胸がありながら、手紙一つ渡せないというのは、おかしくないだろうか。
「ルイさん、手紙なんて普通に手渡せばいいんです。挨拶して、去り際にちょろっと渡すだけですッ」
「そうですよ陛下、プレゼントや花束を贈る時と同じで問題ありません」
「うーん、プレゼントと手紙は全然違うじゃないか」
「いやいやいや、プレゼントの方が緊張すると思います!」
思わず立ち上がってしまったティーゼは、ふと、問題の早期解決のため提案してみる事にした。
「プレゼントに手紙を挟んで渡せばいいんですよ、ほらすごく簡単でしょ! これで解決、もうばっちり本番に臨めますね!」
「ラブレターは、個別でちゃんと手渡しした方がいいと、本に書いてあったよ?」
「くそッ、ロマン小説か!」
ティーゼは、前国王夫妻が贈ったというロマン小説コーナーを睨みつけた。確かに、そのような内容が書かれていた小説を見掛けたような気もするが、現実世界でそんなルールは聞いたことがない。
空気を読まずにマーガリー嬢に話し掛ける度胸がありながら、手紙一つ渡せないというのは、おかしくないだろうか。
「ルイさん、手紙なんて普通に手渡せばいいんです。挨拶して、去り際にちょろっと渡すだけですッ」
「そうですよ陛下、プレゼントや花束を贈る時と同じで問題ありません」
「うーん、プレゼントと手紙は全然違うじゃないか」
「いやいやいや、プレゼントの方が緊張すると思います!」
思わず立ち上がってしまったティーゼは、ふと、問題の早期解決のため提案してみる事にした。
「プレゼントに手紙を挟んで渡せばいいんですよ、ほらすごく簡単でしょ! これで解決、もうばっちり本番に臨めますね!」
「ラブレターは、個別でちゃんと手渡しした方がいいと、本に書いてあったよ?」
「くそッ、ロマン小説か!」
ティーゼは、前国王夫妻が贈ったというロマン小説コーナーを睨みつけた。確かに、そのような内容が書かれていた小説を見掛けたような気もするが、現実世界でそんなルールは聞いたことがない。