「陛下は、何においても完璧です。美貌もお声も魔界一ですので、ご安心ください。私としては、コレが陛下の声を聞き続けて平気なのが不思議でなりません。女児ですら陛下に傾倒するというのに」
そこで、ルチアーノが露骨に残念そうな吐息をこぼした。
「ちょっと、ルチアーノさん。聞き捨てなりませんよ。大人な私を、子供と一緒にしないで下さいませんか」
「子供と一緒にしているのではなく、女性であるという性別を疑っているのです」
「だから尚悪い!」
畜生この嫌味宰相めッ、さらさらの銀髪なんて禿げてしまえ!
悔しがるティーゼの向かいで、しばらく呆けていたルイが「すごいなぁ」と口にした。
「ティーゼの事、恋の師匠と呼びたいぐらいだよ。すごく頼りになる」
「やめて下さい。高い確率で、あなたのファンと部下に殺されてしま――げふんげふん、一般論ですよ。身近に女性を次々に虜にするような美男子がいるので、それをモデルに考えました」
そこで、ルチアーノが露骨に残念そうな吐息をこぼした。
「ちょっと、ルチアーノさん。聞き捨てなりませんよ。大人な私を、子供と一緒にしないで下さいませんか」
「子供と一緒にしているのではなく、女性であるという性別を疑っているのです」
「だから尚悪い!」
畜生この嫌味宰相めッ、さらさらの銀髪なんて禿げてしまえ!
悔しがるティーゼの向かいで、しばらく呆けていたルイが「すごいなぁ」と口にした。
「ティーゼの事、恋の師匠と呼びたいぐらいだよ。すごく頼りになる」
「やめて下さい。高い確率で、あなたのファンと部下に殺されてしま――げふんげふん、一般論ですよ。身近に女性を次々に虜にするような美男子がいるので、それをモデルに考えました」