二頭は呆れたように琴子に話しかけると、言葉を続けた。

「社(やしろ)へご案内いたします」
「私たちについてきてくださいませ」

 そういうと二頭は踵を返して歩いていった。

(え? ついていったらいいの……?)

 琴子はひとまず、二頭の鹿についていくことにした。