一方、お願いに行った女性は叫んで孫の男の子を探していた。

「こうたー!こうたー!!」

 すると、後ろから男の子の声で呼び止められた。

「おばあちゃーん!」

「──っ! こうた!」

 女性は孫に駆け寄り、強く抱きしめた。

「よかった……こうた……!」
「あのね~しかさんにぼくのったんだー!」
「え?」

 すると、女性は男の子のすぐそばの地面に鹿の足跡があるのを見つけた。

(──っ!! ミコ様……ありがとうございます……ありがとうございます……!)

 女性は泣きながら、再び強く孫を抱きしめた。