―――ただひとつ、問題があった。

 ヒトとAIの交際が、認められていないことである。 せっかくもらった愛のお手紙だけれど、ここは丁重にお断りするとしよう。

犯罪者にはなりたくない。 AIさんもそれを分かっているから「内密」と言っているのだろう。


―――だけど

 やっぱり欲は膨大だ。私だって、差出人は知りたい。

 私はココロの中で計画を立てる。

FROM.AIに直接会って、そんでお断り。 私はギュッとガッツポーズをした。