自分の命をここまで大事にしてくれる人が、すぐ傍にいてくれる幸福感。 今までもらっていた、在義父さんや夜々さんからの親の愛情とは違う。 たった一人に向けられる愛情を、今流夜くんからもらっている。 それがとても嬉しくて、泣きたくて、同じように、それ以上に返したくなる。 流夜くんにも愛情が届いたらいい。 「……ありがとう」 「こちらこそ」 流夜くんのささやきに、そっと返す。 大すきだから。 お願いが、あるの。 ……わたしの、一生の人に、なってほしい。