家に帰って、流夜くんからメッセージが来ていることに気が付いた。ドキッとした。…だってだって、自分でも謎なことを言ってしまったけど、付き合う前提の関係になったのだ。

……一応、昨日よりは近い位置だと思う。

内容を見て、目を見開いた。



『松生が遙音から逃げたそうだ。遙音が落ち込んでいた』



「………笑満―!」

即行で電話をかけた。

『はいはー

「笑満! 遙音先輩に逢ったのっ? 逃げたってなに!」

『え……』

押し黙る笑満を一喝した。

「ちょっとツラ貸しなさい!」

『……はい』



お互いの家から近い公園に呼び出した。小学校の頃、転校前日の笑満と初めて逢った場所でもある。

笑満は、私が知っていることに驚いた。

「なんで咲桜が知ってんの⁉」

「ある優しい情報筋から」

「流夜くん何してくれてんの⁉」

それとわかるような形容はしていないつもりだったのにばれていた。なぜだ。

「ってことは遙音くんと流夜くんが接触したってことだな⁉ くそっ」

「笑満、言葉遣いは優しく」

「混乱中くらいゆるして!」

怒りの向きがわからないくらい混乱しているのはわかった。