「すきなのか?」

ストレートに問うと、遙音はため息をついた。

「じんぐーにそういう話したくねー」

「そうかよ」

相談の乗り甲斐もないな。

「俺は、逃げたら追えばいいと思うけどな」

「そうしたいけど……加減がわからなくなるのが怖い。ストーカーとか思われて嫌われたら生きていけないなる」

「………」

こいつも結構重症じゃないか? けど、そう心配しているのか。

「……心配するな。危なくなったら止めてやるから、安心して追って来い」

明らかに両想いなので、背中を押していいだろう。

そこまで断言すると、遙音が顔をあげた。

「ほんと? 危なくならないようにするけど――ちゃんとストッパーやってくれるか?」

「ああ。すぐに吹雪に連絡する」

「逮捕前提じゃねえか!」

怒られた。

「……吹雪は駄目だったか?」

「お前の周りの人間の中で唯一のアウトだよ。よくピンポイントで選んだな」

神宮って雲居より春芽のがすきだよな。……そんな怖く気味の悪いことを言われたので背中を押してやるのは中止しよう。

「だーもうお前と話してっと総てが馬鹿らしくなるからやだよ」

憤然と遙音が立ち上がる。さっきまで落ち込みどこへ行った。

「んじゃーセンセイ許可もあるんで笑満ちゃんのこと追わせてもらいまーす」

いつもの陽気な顔に戻って、遙音は後ろ手を振った。

「………」

一応、咲桜には言っておくか。