ルーシィはチェスカの様子がおかしい事に気付いた様だ。
「チェスカ、どうしたの? もしかして、マルミーヌちゃんの今の状態の事に驚いてる感じ? 私、魔法とかに詳しくないからよく解ってないんだけどあれってすごい事なの?」
チェスカはマルグリットの状態に見入っていたのか呆けており、ルーシィの問いかけに遅れて反応したようだった。
「え、あ、ごめん。マルミーヌちゃんの事だっけ? 私も色々魔法は勉強したけど、あんなの見たの生まれて初めてだよ。だからこれは推測でしか話が出来ないんだけど、多分身体強化の派生の類だと思う」
チェスカがいつになく真面目に話をしているのを見てルーシィはその事に驚愕していた。
「え? 本当にチェスカ? 普段の無気力で適当なチェスカじゃない事に驚愕しているんだけど…… どうしちゃったの?」
冗談ではなく本気で普段と様子の違うチェスカに心配しているようだったが、チェスカは意に介さず話を進める。
「私、魔法に関してだけはガチだから。話を戻すけど、さっきも言った通り身体強化の派生って言ったけど、もしかしたら武器に付与する魔法なのかもしれない」
ルーシィはどうやらイメージが湧いていないみたいで頭を抱えている。
「ん?ちょっとまって、身体強化を武器に付与? それって武器が強化されるって理解であってる?」
「端的に言うとそんな感じ。マルミーヌちゃんって武器は持っていないから格闘術で戦ってるでしょ? だから両腕に付与しているんだと思う。仮に武器を別に持っていたとして両腕が燃え盛っているなんて可笑しな話でしょ?」
「確かに」
(それに身体強化に攻撃魔法の特性を持たせるなんて発想どこから来たんだろう…… 六歳の女の子が? 普通じゃないにも程がある。恩人だから余計な深入りはしない方がいいかと思ったけど、今後の事を考えるとやっぱり探る必要はありそう。あまり気が進まないけど、もしかしたら今後はもっと大事に巻き込まれるかもしれない。あの子を守る為にも)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
グランドホーンは驚愕している。ただ、虫の息だったはずの獲物が立ち上がっただけじゃない。
「チェスカ、どうしたの? もしかして、マルミーヌちゃんの今の状態の事に驚いてる感じ? 私、魔法とかに詳しくないからよく解ってないんだけどあれってすごい事なの?」
チェスカはマルグリットの状態に見入っていたのか呆けており、ルーシィの問いかけに遅れて反応したようだった。
「え、あ、ごめん。マルミーヌちゃんの事だっけ? 私も色々魔法は勉強したけど、あんなの見たの生まれて初めてだよ。だからこれは推測でしか話が出来ないんだけど、多分身体強化の派生の類だと思う」
チェスカがいつになく真面目に話をしているのを見てルーシィはその事に驚愕していた。
「え? 本当にチェスカ? 普段の無気力で適当なチェスカじゃない事に驚愕しているんだけど…… どうしちゃったの?」
冗談ではなく本気で普段と様子の違うチェスカに心配しているようだったが、チェスカは意に介さず話を進める。
「私、魔法に関してだけはガチだから。話を戻すけど、さっきも言った通り身体強化の派生って言ったけど、もしかしたら武器に付与する魔法なのかもしれない」
ルーシィはどうやらイメージが湧いていないみたいで頭を抱えている。
「ん?ちょっとまって、身体強化を武器に付与? それって武器が強化されるって理解であってる?」
「端的に言うとそんな感じ。マルミーヌちゃんって武器は持っていないから格闘術で戦ってるでしょ? だから両腕に付与しているんだと思う。仮に武器を別に持っていたとして両腕が燃え盛っているなんて可笑しな話でしょ?」
「確かに」
(それに身体強化に攻撃魔法の特性を持たせるなんて発想どこから来たんだろう…… 六歳の女の子が? 普通じゃないにも程がある。恩人だから余計な深入りはしない方がいいかと思ったけど、今後の事を考えるとやっぱり探る必要はありそう。あまり気が進まないけど、もしかしたら今後はもっと大事に巻き込まれるかもしれない。あの子を守る為にも)
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グランドホーンは驚愕している。ただ、虫の息だったはずの獲物が立ち上がっただけじゃない。