「ムムッ、最近のお嬢様はメリッサさんの事を口にする機会が増えていませんか? ナナじゃダメなんでしょうか?」

 これは…… メリッサに対する嫉妬かな? 可愛い奴め、後で沢山可愛がって上げないとね。
 
「当時のクララさんの状況を確認するためにクララさんのお母さまに確認しないといけない事があるのよ。この中で接触しているのはメリッサだけでしょう? 彼女が一番の適任者って事よ」

「そう言う事であれば仕方ないですぅ」

「今日中に手紙を書くから、明日コンテスティ邸に行ってる間に手紙を出しておいて貰えるかしら?」

「かしこまりましたぁ」

 そんな訳で宿に戻ってから実家に戻っているであろうメリッサ宛に家庭教師の先生の居場所の調査と当日のクララのお母さまの行動について確認してもらうように依頼した手紙を書いた。
 
 どんだけここに居る事になるんだろうか……。