私の視線の先には、確かに高校生のころとは違う園田君もいた。
髪形も、出で立ちも、どことなく華があって、そして、醸し出す空気感にはかすかな自信がうかがえた。
由美の言う通りカッコよくなっていた。
本来なら、面食いの私の胸をときめかせているところだ。
私は視線を外さないまま、ゆっくりと歩み出した。
「あかり、どうしたの?」
そんな由美の声が、意識の遠くの方から聞こえる。
だけど私は気にせず、一歩、また一歩と、視線の先に向かっていく。
まっすぐに。
園田君も立つ、その場所に。
男性の低い声で、だけど幼げな笑い声がだんだん近づいてくる。
私はただ一点を見つめたまま、ゆっくりとその声の方に近づいた。
その、変な方向に折れ曲がった、カッターシャツの襟をじっと見つめたまま。
まるで引き寄せられるように歩みを進めていく。
広い背中に近づくほどに、胸の音が早く鳴る。
大きくなる。
心臓が壊れてしまいそうなほど。
こんなに鼓動を大きくしているのに、そんな私に、誰も気づかない。
言葉よりも先に、気づけばすでに手は襟元に伸びようとしていた。
緊張、興奮、感動、嬉しさ……。
何が何だかわからない感情が、指先を震わせる。
髪形も、出で立ちも、どことなく華があって、そして、醸し出す空気感にはかすかな自信がうかがえた。
由美の言う通りカッコよくなっていた。
本来なら、面食いの私の胸をときめかせているところだ。
私は視線を外さないまま、ゆっくりと歩み出した。
「あかり、どうしたの?」
そんな由美の声が、意識の遠くの方から聞こえる。
だけど私は気にせず、一歩、また一歩と、視線の先に向かっていく。
まっすぐに。
園田君も立つ、その場所に。
男性の低い声で、だけど幼げな笑い声がだんだん近づいてくる。
私はただ一点を見つめたまま、ゆっくりとその声の方に近づいた。
その、変な方向に折れ曲がった、カッターシャツの襟をじっと見つめたまま。
まるで引き寄せられるように歩みを進めていく。
広い背中に近づくほどに、胸の音が早く鳴る。
大きくなる。
心臓が壊れてしまいそうなほど。
こんなに鼓動を大きくしているのに、そんな私に、誰も気づかない。
言葉よりも先に、気づけばすでに手は襟元に伸びようとしていた。
緊張、興奮、感動、嬉しさ……。
何が何だかわからない感情が、指先を震わせる。