実は今日も昼休みを利用して、カフェに立ち寄った。
昼食を兼ねて英会話レッスンなんて、おしゃれなこと極まりない。
三十分ほどでレッスンを切り上げて会社に戻ろうとすると、店長が声をかけてきた。
「園田君、調子よさそうだね」
「はい。いつもありがとうございます。こんな短時間でもレッスン入れてもらえて助かります。無理言ってすみません」
「いいの、いいの。園田君のおかげで、うちもランチレッスンなんてものができたんだから。売り上げに貢献してくれてるようなもんだし」
「それはよかったです」
「ああそう言えば、四月から新しい人が入るんだ。この後に一人と、夕方ぐらいにもう一人顔出すんだけど、ちょっと会ってかない?」
「あ、すみません、僕、すぐに会社戻らないといけなくて。今日は夕方からも予定があるんで」
「ああ、そうだよね。今日はクリスマスだもんね。園田君に予定ないわけないよね。じゃあまた後日。サプライズも兼ねて」
「サプライズ?」
「いや、何でもない」
「はあ……」
店長に見送られて店を出ようとした時、僕はふと店長の言葉が気になって立ち止まった。
「あの、なんで僕に紹介を?」
「え? あー……確かに、なんでだろう。なんとなく、紹介しておいた方がいいかなあって思っただけ。園田君常連さんだし。だから、何となくね」
「はあ……」
あまり腑に落ちないまま、僕はそっと店を出た。
__なんとなく……か。
昼食を兼ねて英会話レッスンなんて、おしゃれなこと極まりない。
三十分ほどでレッスンを切り上げて会社に戻ろうとすると、店長が声をかけてきた。
「園田君、調子よさそうだね」
「はい。いつもありがとうございます。こんな短時間でもレッスン入れてもらえて助かります。無理言ってすみません」
「いいの、いいの。園田君のおかげで、うちもランチレッスンなんてものができたんだから。売り上げに貢献してくれてるようなもんだし」
「それはよかったです」
「ああそう言えば、四月から新しい人が入るんだ。この後に一人と、夕方ぐらいにもう一人顔出すんだけど、ちょっと会ってかない?」
「あ、すみません、僕、すぐに会社戻らないといけなくて。今日は夕方からも予定があるんで」
「ああ、そうだよね。今日はクリスマスだもんね。園田君に予定ないわけないよね。じゃあまた後日。サプライズも兼ねて」
「サプライズ?」
「いや、何でもない」
「はあ……」
店長に見送られて店を出ようとした時、僕はふと店長の言葉が気になって立ち止まった。
「あの、なんで僕に紹介を?」
「え? あー……確かに、なんでだろう。なんとなく、紹介しておいた方がいいかなあって思っただけ。園田君常連さんだし。だから、何となくね」
「はあ……」
あまり腑に落ちないまま、僕はそっと店を出た。
__なんとなく……か。