午後の授業を終えるチャイムが鳴り、皆が部活や帰宅の準備を進めている。

美雪は部活に入っていないので、帰る用意をしていた。
七夏はテニス部なので、あまり一緒に帰ることはなく、基本一人で家に帰っている。


──今日は、図書館に寄って勉強でもしようかな。あの人達も、私はいない方がいいだろうから。

学校の近くにある図書館の事を思い浮かべながら、歩道を歩く。

美雪が通う図書館は、他の図書館よりも本の種類が豊富なので勉強もしやすい場所だ。

家族が早めに帰ってくる日は、図書館が閉まるギリギリの時間まで勉強をしたり読書をしたりする。