すっかり丸いオーラが出ている気がする。なんてゆうか…ホワホワ?そう、ホワホワしている。

前回とは別人の様だ。まさか別人なのかな。でもこんなに綺麗な人、何人も居る訳が無い。一人いたって奇跡だ。そういえばあの時も同じような黒いスーツだったような…同じ格好でも本人の雰囲気でこんなにも違く見えるなんて。

本当に、まるで別人。


「?、こないだの子でしょ?」


首を傾げるホワホワした彼はもう、なんて言うか…そう、可愛い。めちゃくちゃ可愛い。


「あ、はい!この間の子です。覚えてたんですね!」


可愛さのおかげですっかり恥ずかしいも怖いも吹き飛んだ。この間の子、と呼ばれ、覚えていて貰えた嬉しさのあまりやけに張り切ってしまった。

そんな私の返事が、彼のお気に召したらしい。ニコニコと上機嫌に彼は話を繋げてくれる。


「傘の子でしょ?インパクト大だった」

「あぁ…そうですよね、なんかすみません」

「なんで?」

「いや、なんか押し付けがましかったというか…」


そう、結局帰ってから反省会だった私は、あの時を思い出すと恥ずかしくて仕方が無い。もう二度と会う事も無いかなぁと思っていたこの人とまた出会い、今あの時の事を話している現実がある。

…ヤバイ。なんか本当、とてつもなく恥ずかしくなってきた…