「ハルキが居ないって分かったらすぐ帰るよ」

「そうですよね…ん?」


私が居ないって、分かったら?


「て言っても、大体来た日は来るからラッキー。ハルキっていっつも働いてんのね」

「…まぁ、週4くらいですけど」

「あ、俺も週4くらい」

「え、大体2回くらいしか会わないのにそれじゃあマイナスじゃないですか。ラッキーじゃないでしょ」


呆れながら私が言うと、あめさんは「ホントだ!」なんて言いながらケラケラ笑う。

いやいや笑い事じゃ無いですよ、そんな事全然知らなかったし、確認したい事がどんどん増えていく…


「じゃあその度に、こんな感じでお酒飲んだ帰りなんですか?」

「うん、いっつもね」

「いっつも?」

「だって、その方が調子良いんだもん」

「…調子?」

「仕事仕事。だからすげぇ飲まされる」

「し、仕事…ですか…」


どうしよう、謎が、謎が深まっていく…!仕事って何ですか?って、聞いて良いのかな。そういうプライベートな事って聞いても平気なの?

あめさんは自分の事を話したがらないから、何か普段以上にそういう所の配慮をしっかりしないとと思うと…あ、ミトさんの言ってたあめさんの悩みってこれなのかな。仕事に悩んでる?あ、だから飲んでストレス発散をしてるの?