やって来たのは、彼ら…というか、金田さんと高松さんの二人だった。


あれ、可笑しいなと、自然と顔に出ていたらしく、金田さんは申し訳無さそうにしながら挨拶をしてくれて、そんな金田さんの後に続いて高松さんも軽く頭を下げてくれた。


そのままいつもの予約席についた二人に飲み物を運ぶと、「いや〜悪いね」と、金田さんは口を開く。


「アイツらもう少ししたら来んからさ」

「あ、はい。分かりました」

「それまでオレとたかまっちゃんで我慢してな。な?たかまっちゃん」

「あぁ。頑張るわな」


いつもローテンションな高松さんが、いつも通りのテンションで答えた。

どうでもよさ気なそれが、私にはなんだか面白くて、思わずクスリと笑うと、何?と視線で訴えかける高松さんと、それを口に出す金田さん。


「…いや、頑張ってくれるんだなぁと思いまして」


何を考えてるのかいまいち読めない感じの人だからか、高松さんには "頑張る”という言葉が似合わないと思う。


「高松さんって、不思議ですよね」


心の底からの言葉である。その時の不可解だと言いた気な彼の表情がまた面白かった。


そして、「え〜、ハルキちゃん俺は〜?」と、金田さんが口を尖らせて言った所で、一旦話は終了。

私はオーダーを飛ばし、飲み物を用意しに裏へと下がった。