確かに、自分はここの捜査一課に異動してきたばかりで、急きょあてがわれたような相棒だ。新米で役に立ちそうにないし、信用だってないだろう。でも、同じ事件を担当する者として、理解や考えを共有しないのは、ちょっと寂しい気がする。

 その時、宮橋が胸ポケットから薄型の携帯電話を取り出した。

 どうやらマナーモードにしていて、それにどこからか着信が入ったらしい。偶然にしては、やけにタイミングがいいような気がして、真由は彼が携帯電話を耳にあてる様子に注目してしまっていた。

「ああ、僕だ」

 そう答えた宮橋が、不意に立ち止まって「――そうか、四人目が出たか」と電話の相手に言葉を返した。

 ついさっきの言葉通り、もう四人目の被害者が出たのだと知って、真由は両目を見開いた。宮橋は、しばらく携帯電話を耳に当てていたが、途中で煩そうに「そもそも、何度も電話を掛けてくるのもしつこいぞ」と言った。

「どうせ『一旦戻ってこい』とかいう連絡だったんだろう? 僕は必要な調べものがあったんだ、だから取らなかった」

 そう言って一方的に電話を終えると、彼がきびきびと歩きながら、こちらを見下ろしてきた。