「そこに、第二のバラバラの死体があったって事だろう。親御さんは、それは驚いただろうね」
「――その通りだ。我々も、まさかそこで二番目の被害者を発見するとは、思ってもみなかった」
小楠はそう続け、眉間と鼻頭に皺を寄せた。
「二番目の被害者である彼の死亡推定時刻は、九日の午前六時から九時の間だ。第一の被害者の死亡推定時刻は前日の夜。そして第二の被害者は、それから約半日も経たない早朝の時刻に殺されている」
まず九日の午前五時に母親が、その三十分後に父親と次男が起床。七時半に父親と次男が会社と学校に向かい、母親はその間に数回、長男の部屋の様子をうかがっている。
第二の犯行現場となった場所の状況について、そう改めて小楠の説明を聞いた真由は、想像して思わずゾッとした。
「待ってください、小楠系部。そうなると、犯人はご家族がいるにも関わらず部屋に侵入して、その少年を殺害した事になりませんか?」
話の途中であった小楠は、分かりきった事を訊かれて顔を顰めた。しかし、犯人は家族がいるにも関わらず被害者をバラバラにしたの、という心情を真由の表情から見て取ると、彼女がこの手の事件が初めてであった事を思い出して、「そうだ」と答えた。
「――その通りだ。我々も、まさかそこで二番目の被害者を発見するとは、思ってもみなかった」
小楠はそう続け、眉間と鼻頭に皺を寄せた。
「二番目の被害者である彼の死亡推定時刻は、九日の午前六時から九時の間だ。第一の被害者の死亡推定時刻は前日の夜。そして第二の被害者は、それから約半日も経たない早朝の時刻に殺されている」
まず九日の午前五時に母親が、その三十分後に父親と次男が起床。七時半に父親と次男が会社と学校に向かい、母親はその間に数回、長男の部屋の様子をうかがっている。
第二の犯行現場となった場所の状況について、そう改めて小楠の説明を聞いた真由は、想像して思わずゾッとした。
「待ってください、小楠系部。そうなると、犯人はご家族がいるにも関わらず部屋に侵入して、その少年を殺害した事になりませんか?」
話の途中であった小楠は、分かりきった事を訊かれて顔を顰めた。しかし、犯人は家族がいるにも関わらず被害者をバラバラにしたの、という心情を真由の表情から見て取ると、彼女がこの手の事件が初めてであった事を思い出して、「そうだ」と答えた。