そんな彼の隣で、藤堂は青い顔ながらも、しっかりと宮橋を見つめ返して「はい」と答えて背筋を伸ばした。
「確かに見ました。俺が一番にトラックの後ろを確認しに行きましたが、でも、ケン君の姿はどこにもなかったんです」
「血痕も、途中からプツリとキレイに途切れていたわけか」
宮橋が、視線をそらして思案気に呟いた。
自身が言う前に告げられた藤堂が、少し遅れて「あ。はい、そうです」と答えた。すると三鬼が、仏頂面を上げて「おい、宮橋」と探るように目を細めて言った。
「トラックの後ろに回っても、何もなかった。血はそこでキレイに途切れていて、中にいた店員は誰も出て来なかったと証言している。……なら一体、あのガキはどこに消えたっていうんだ?」
「さてね。それは現場にきたばかりの僕が、知り得るはずがないだろう。とにかく、今は何があったか話してくれ、現在の状況を確認したい」
三鬼は、悪態を押し殺すようにして奥歯を噛みしめ、渋々語り出す。
「確かに見ました。俺が一番にトラックの後ろを確認しに行きましたが、でも、ケン君の姿はどこにもなかったんです」
「血痕も、途中からプツリとキレイに途切れていたわけか」
宮橋が、視線をそらして思案気に呟いた。
自身が言う前に告げられた藤堂が、少し遅れて「あ。はい、そうです」と答えた。すると三鬼が、仏頂面を上げて「おい、宮橋」と探るように目を細めて言った。
「トラックの後ろに回っても、何もなかった。血はそこでキレイに途切れていて、中にいた店員は誰も出て来なかったと証言している。……なら一体、あのガキはどこに消えたっていうんだ?」
「さてね。それは現場にきたばかりの僕が、知り得るはずがないだろう。とにかく、今は何があったか話してくれ、現在の状況を確認したい」
三鬼は、悪態を押し殺すようにして奥歯を噛みしめ、渋々語り出す。