その瞬間、雪弥は咄嗟に、宵月と蒼慶をむんずと掴んで引き寄せていた。二人を銃弾の軌道からそらすと、自分の後ろに回しながら桃宮を真っ直ぐ見据え、飛んでくる銃弾を捉える。
黒いカラーコンタクトがされた碧眼が、標的をロックオンし、鮮やかな明るい青を灯して淡く光った。飛び道具ごときに用はないと言わんばかりに、彼は向かってくる銃弾の軌道を、わずかに身体を反らせて避ける。
向かってきたその銃弾は、空気を切り裂いて雪弥の眼前を通り過ぎていった。彼の柔らかい髪先を掠り、そのまま直進して、奥にあった祭壇に撃ち込まれる。
「雪弥待て!」
宵月が庇う後ろで、蒼慶が制止の声を上げだ。しかし、その時すでに、雪弥は地面を蹴って前方へと急発進していた。
驚いた桃宮が、引き金に添えていた指に力を入れて、もう一度引いた。一発、二発と続けて銃弾が放たれるものの、雪弥は突き進みながら右へ左へと身体を動かし、すべて避けると、ものの数秒もかからずに彼の眼前に迫っていた。
黒いカラーコンタクトがされた碧眼が、標的をロックオンし、鮮やかな明るい青を灯して淡く光った。飛び道具ごときに用はないと言わんばかりに、彼は向かってくる銃弾の軌道を、わずかに身体を反らせて避ける。
向かってきたその銃弾は、空気を切り裂いて雪弥の眼前を通り過ぎていった。彼の柔らかい髪先を掠り、そのまま直進して、奥にあった祭壇に撃ち込まれる。
「雪弥待て!」
宵月が庇う後ろで、蒼慶が制止の声を上げだ。しかし、その時すでに、雪弥は地面を蹴って前方へと急発進していた。
驚いた桃宮が、引き金に添えていた指に力を入れて、もう一度引いた。一発、二発と続けて銃弾が放たれるものの、雪弥は突き進みながら右へ左へと身体を動かし、すべて避けると、ものの数秒もかからずに彼の眼前に迫っていた。