そもそも、戦闘能力が異常に高く『教育』された暗殺者や、肉体改造タイプの暗殺者も多くいる。殺す事に対して、自身の理由や辻褄を考えた事がない雪弥は、標的への関心を覚えず兄の話に意識を戻した。
「特殊筋という記述が登場するのは、三大大家、表十三家が確立した以降だ。戦争が絶えなかった時代背景のせいか、その言葉は、武家において天性の才を持った子がよく生まれる一族を示していた言葉ではないか、という説もある」
「それって、武家とか陰陽道とか、色々あったとかいう大貴族だった家々ですよね? 100年に一度の武才と言われるような人間が、その一族内にチラホラ出て有名だった家もあるって、兄さん昔言ってましたけど、それもまた特殊筋と一括りされていたと?」
「そうだと推測されるが、その言葉を正確に解説した書などは残されていない。だから、それゆえ定義は曖昧だ。西洋でいう魔術的な伝承が、そこから一気に増えるせいか、それとも意図的か。言い表しが曖昧なものが多く、事実なのかどうかも線引きが難しい」
そう話しながら、蒼慶が思案顔で腕を組む。
「特殊筋という記述が登場するのは、三大大家、表十三家が確立した以降だ。戦争が絶えなかった時代背景のせいか、その言葉は、武家において天性の才を持った子がよく生まれる一族を示していた言葉ではないか、という説もある」
「それって、武家とか陰陽道とか、色々あったとかいう大貴族だった家々ですよね? 100年に一度の武才と言われるような人間が、その一族内にチラホラ出て有名だった家もあるって、兄さん昔言ってましたけど、それもまた特殊筋と一括りされていたと?」
「そうだと推測されるが、その言葉を正確に解説した書などは残されていない。だから、それゆえ定義は曖昧だ。西洋でいう魔術的な伝承が、そこから一気に増えるせいか、それとも意図的か。言い表しが曖昧なものが多く、事実なのかどうかも線引きが難しい」
そう話しながら、蒼慶が思案顔で腕を組む。