その少しあとに、乗馬を終えた亜希子達がやってきて、蒼慶と桃宮も合流し、宵月がサンドイッチの入った大き目のバスケットを持って来た。
全員が緋菜達に習うようにして腰を下ろし、蒼慶も敷物の有無も訊かず顰め面のまま、さも当たり前のようにサンドイッチを口にした。
時間がゆっくりと流れている穏やかな空気の中、雪弥は落ち着かずに何度も身体の位置を変えた。ここに自分が居て、こうして彼らと一緒になって座っているのが慣れなかった。
普段は自分がいないはずの場所だった。それなのに、亜樹子と緋菜が普通に笑い合っていて、宵月が当然のようにこちらにも気を配ってくる。蒼慶も一方的な嫌味も言ってこないまま、時々「食え」とサンドイッチを寄越して来て、桃宮一家を交えたお喋りに参加したりしていた。
急きょ始まったピクニックのような時間が終わったのは、午後四時を回った頃だった。雪弥は、ぼんやり非日常な休日について考えていたから、誰が解散の一声を上げたのかは分からなかった。
全員が緋菜達に習うようにして腰を下ろし、蒼慶も敷物の有無も訊かず顰め面のまま、さも当たり前のようにサンドイッチを口にした。
時間がゆっくりと流れている穏やかな空気の中、雪弥は落ち着かずに何度も身体の位置を変えた。ここに自分が居て、こうして彼らと一緒になって座っているのが慣れなかった。
普段は自分がいないはずの場所だった。それなのに、亜樹子と緋菜が普通に笑い合っていて、宵月が当然のようにこちらにも気を配ってくる。蒼慶も一方的な嫌味も言ってこないまま、時々「食え」とサンドイッチを寄越して来て、桃宮一家を交えたお喋りに参加したりしていた。
急きょ始まったピクニックのような時間が終わったのは、午後四時を回った頃だった。雪弥は、ぼんやり非日常な休日について考えていたから、誰が解散の一声を上げたのかは分からなかった。