「う~ん、私は食べた後にうとうとしちゃうかも。寝起きだと、今なん時だっけってなる事もあるし……。そうそう、気付いたら午後も遅かった時とか、すごくびっくりしちゃうわよね。お兄様もそう?」
「へ? ああ、なんだか分かる気もするような、しないような……?」
突然同意を求められた雪弥は、自分の睡眠についてチラリと思い返した。窓が一つもない特殊機関の研究室や、特に総本部の地下の階で仮眠を取ってしまうと、時計を持っていても時間の間隔が分からなくなる事が多い。
睡眠を取らずとも戦闘を続けられる身体だけれど、暇があると「他にやる事もないし」と、長時間睡眠を取って時間の間隔が分からなくなる事もあった。自室で身体を休める時には、数日平気で眠り続ける事もたびたびあり、部屋まで迎えに来たナンバー1に「今日は何日ですか」と尋ねて大笑いされたりする。
そんなに眠って平気なのか、と一桁ナンバーの誰かに驚かれた事もあるが、これまで身体に異常や問題があった事はない。数日間が過ぎてしまった、という時間経過の実感があまり湧かないせいで、週末はどこにいったのかな、と変な感じがしたりはするけれど。
「私、夜が来るのが怖い」
そう考えていたら、アリスがぽつりと口にする声が聞こえた。
「へ? ああ、なんだか分かる気もするような、しないような……?」
突然同意を求められた雪弥は、自分の睡眠についてチラリと思い返した。窓が一つもない特殊機関の研究室や、特に総本部の地下の階で仮眠を取ってしまうと、時計を持っていても時間の間隔が分からなくなる事が多い。
睡眠を取らずとも戦闘を続けられる身体だけれど、暇があると「他にやる事もないし」と、長時間睡眠を取って時間の間隔が分からなくなる事もあった。自室で身体を休める時には、数日平気で眠り続ける事もたびたびあり、部屋まで迎えに来たナンバー1に「今日は何日ですか」と尋ねて大笑いされたりする。
そんなに眠って平気なのか、と一桁ナンバーの誰かに驚かれた事もあるが、これまで身体に異常や問題があった事はない。数日間が過ぎてしまった、という時間経過の実感があまり湧かないせいで、週末はどこにいったのかな、と変な感じがしたりはするけれど。
「私、夜が来るのが怖い」
そう考えていたら、アリスがぽつりと口にする声が聞こえた。