「私がなんの準備もなく、君たちを揃えてここまで呼ぶわけがないだろう? 実は君(ノエル)に事実と可能性を確認したうえで、初となる第三騎士団と専属獣師合同の調査任務を依頼したいと思ってね。これはセドリックの判断ではなく、ノエル、君に決めてもらいたい案件だ」
それで構わないか、と素早く視線で一方的に問われたセドリックとユリシスは、総団長として何かしら考えがあるらしいと察して、了承を伝えるように小さく頷き返した。
ルーファスは、そこで改めて、彼にとって【声】だけの存在であるノエルの方へ顔を戻し、にっこりとした。
「ラビは第三騎士団の専属獣師となった。その肩書きだけでも一般の獣師より立場は強くなるが、私としてはそこに『黒大狼の相棒』という存在が加わる事で、ラビを知らない人間への牽制や抑止力にもなると考えている。ランクが高い獣師が、仕事の相棒に獣を連れているのは珍しくないからね。それに、姿が見えている状態であれば、君も堂々とラビを守れる」
それで構わないか、と素早く視線で一方的に問われたセドリックとユリシスは、総団長として何かしら考えがあるらしいと察して、了承を伝えるように小さく頷き返した。
ルーファスは、そこで改めて、彼にとって【声】だけの存在であるノエルの方へ顔を戻し、にっこりとした。
「ラビは第三騎士団の専属獣師となった。その肩書きだけでも一般の獣師より立場は強くなるが、私としてはそこに『黒大狼の相棒』という存在が加わる事で、ラビを知らない人間への牽制や抑止力にもなると考えている。ランクが高い獣師が、仕事の相棒に獣を連れているのは珍しくないからね。それに、姿が見えている状態であれば、君も堂々とラビを守れる」