「冒険……? 報告じゃなくて、ルーファスはお話が聞きたいの?」
まるで里帰りした時と同じように尋ねられて、ラビはきょとんとして、自然と素の口調で訊き返していた。
彼はいつも、そうやって会えなかった時間を埋めるように話を聞きたがったから、違和感は覚えなかったのだ。もしかしたら、セドリック達が説明し終えていた部分で、自身が確認したい事は全て把握したのかもしれない。
そう推測していると、ルーファスがよりニコニコとして、確認するようにこう口にしてきた。
「うん、そうだね。私は君の『お話』を聞きたいよ」
いつも、自分の話を楽しいと言って聞いてくれていた幼馴染である。離れている間は手紙だけだったし、顔を合わせてこうして話を求められたのも実に四年ぶりだ。ラビは嬉しくなって、笑顔で『冒険談』を話し始めた。
夢中になって身振り手振り語っていたから、隣でセドリックがこちらを凝視したまま「可愛っ――」と言いかけた口を手で塞いだ事も、ユリシスが「総団長に扱いをすっかり把握されているようですね……」と呟いた事も気付かなかった。
まるで里帰りした時と同じように尋ねられて、ラビはきょとんとして、自然と素の口調で訊き返していた。
彼はいつも、そうやって会えなかった時間を埋めるように話を聞きたがったから、違和感は覚えなかったのだ。もしかしたら、セドリック達が説明し終えていた部分で、自身が確認したい事は全て把握したのかもしれない。
そう推測していると、ルーファスがよりニコニコとして、確認するようにこう口にしてきた。
「うん、そうだね。私は君の『お話』を聞きたいよ」
いつも、自分の話を楽しいと言って聞いてくれていた幼馴染である。離れている間は手紙だけだったし、顔を合わせてこうして話を求められたのも実に四年ぶりだ。ラビは嬉しくなって、笑顔で『冒険談』を話し始めた。
夢中になって身振り手振り語っていたから、隣でセドリックがこちらを凝視したまま「可愛っ――」と言いかけた口を手で塞いだ事も、ユリシスが「総団長に扱いをすっかり把握されているようですね……」と呟いた事も気付かなかった。