ホノワ村の害獣被害が途絶えているという情報も、氷狼の一件についての活動についても、彼が動いたから第三者達に知られて、対害獣の獣師であると興味を持たれたのである。今回の対害獣法令の貴重人材適正法については、ルーファス自身が推薦書を提出したのが始まりであり、そのせいで国家獣師にしてはどうかという意見まで出てきてしまっている状況なのだ。
つまりやっぱりお前が原因じゃん、なんつー事してくれてんの!?
多分、ルーファスが動かなければ、第三騎士団の専属獣師になったり、厄介な法律が発動される事もなかった気がするのだ。
思わず言葉も出ないでいると、そばにいるノエルが励ますように尻尾で背中を叩いてきた。
『諦めるしかないな、ラビ。お前があの長男坊に勝てた試しはないし、成人の十八歳まであと一年もないだろ?』
「………………」
『国家獣師ってのも聞いた事がねぇし、一握りどころか、相当数が少ない専門家集団なんだろうな。そうであれば審査も厳しい可能性がある。実績を残し続けない限り国家獣師には推薦されねぇだろうし、斡旋先の紹介に関しては任意のはずだ。もし長男坊が無理やり書類の申請を通させたんだったら、数ヶ月も掛からずに貴重人材適正法から外される可能性も期待できる。まっ、気楽に行こうぜ』
つまりやっぱりお前が原因じゃん、なんつー事してくれてんの!?
多分、ルーファスが動かなければ、第三騎士団の専属獣師になったり、厄介な法律が発動される事もなかった気がするのだ。
思わず言葉も出ないでいると、そばにいるノエルが励ますように尻尾で背中を叩いてきた。
『諦めるしかないな、ラビ。お前があの長男坊に勝てた試しはないし、成人の十八歳まであと一年もないだろ?』
「………………」
『国家獣師ってのも聞いた事がねぇし、一握りどころか、相当数が少ない専門家集団なんだろうな。そうであれば審査も厳しい可能性がある。実績を残し続けない限り国家獣師には推薦されねぇだろうし、斡旋先の紹介に関しては任意のはずだ。もし長男坊が無理やり書類の申請を通させたんだったら、数ヶ月も掛からずに貴重人材適正法から外される可能性も期待できる。まっ、気楽に行こうぜ』