唐突な侵入者の襲撃を受けて、蛇達が激しく動き出した。けれど鳥達は、怯む事なく屋内を飛び回り、旋回し、嘴と長い足の爪で勢い止まらず襲いかかる。動物の言葉が聞こえるラビは、彼らの意気揚々とした無数の掛け声を耳にしていた。
『たかが蛇野郎に負けるかってんだよ!』
『食べられないのが残念だ、蛇は大好物なんだけどなぁ』
『ハハハ、こんなの食ったら腹壊すよ~』
『こいつらホントに弱っちぃな、何種なんだ?』
『そんなのどうだっていいさ!』
『その通りだぜ! 久々の蛇狩りだッ、イケイケ突っ込め!』
ラビは、しばし群れでひっきりなしに飛び回って、暴走したかのように暴れ回る鳥達を見つめていた。
ふと、その中で目立つ一羽がいる事に気付いた。それは首にネクタイという、鳥らしからぬ個性的なファッションをした、先日『年長鳥』だと自己紹介して話してくれた、あのリーダー鳥だった。
すると、彼がこちらに視線を返してきた。近くまで旋回してくると、またしてもあの時のようにおちゃめな感じで上手なウインクをする。
『たかが蛇野郎に負けるかってんだよ!』
『食べられないのが残念だ、蛇は大好物なんだけどなぁ』
『ハハハ、こんなの食ったら腹壊すよ~』
『こいつらホントに弱っちぃな、何種なんだ?』
『そんなのどうだっていいさ!』
『その通りだぜ! 久々の蛇狩りだッ、イケイケ突っ込め!』
ラビは、しばし群れでひっきりなしに飛び回って、暴走したかのように暴れ回る鳥達を見つめていた。
ふと、その中で目立つ一羽がいる事に気付いた。それは首にネクタイという、鳥らしからぬ個性的なファッションをした、先日『年長鳥』だと自己紹介して話してくれた、あのリーダー鳥だった。
すると、彼がこちらに視線を返してきた。近くまで旋回してくると、またしてもあの時のようにおちゃめな感じで上手なウインクをする。