「まさか層になるくらい、蛇で溢れているとは思わなかったしなぁ……」
『同感だ。近づく事が出来れば、術具の位置も感知出来ると思うんだけどなぁ……。後継者を待つために封印されているとなると、術具自体は人間じゃないと取り出せないだろうし、俺だけで飛び込むって手も使えねぇし』
不意に、ノエルが口を閉じて、耳をピンと立てた。
ラヒビは親友の反応を察知してすぐ、向かってくる無数の鈍い羽音に気付いた。ハッとして入口の方に目を走らせるそばで、警戒心を煽られたベック達が「今度はなんだよッ」と騒ぎ、セドリック達も素早くそちらに身体を向けて剣を構える。
その一瞬後、広間の入口から一斉に、通路の上部分を埋め尽くすほどの鳥達が乱入してきた。それはザイードの街の周囲で見掛けた、白い頭の先と羽先に黒い柄のある渡り鳥達だった。
彼らは群れをなして突入してきたかと思うと、捕食するかのように、次々に翼を収めて床を埋め尽くす蛇に突っ込んだ。
『同感だ。近づく事が出来れば、術具の位置も感知出来ると思うんだけどなぁ……。後継者を待つために封印されているとなると、術具自体は人間じゃないと取り出せないだろうし、俺だけで飛び込むって手も使えねぇし』
不意に、ノエルが口を閉じて、耳をピンと立てた。
ラヒビは親友の反応を察知してすぐ、向かってくる無数の鈍い羽音に気付いた。ハッとして入口の方に目を走らせるそばで、警戒心を煽られたベック達が「今度はなんだよッ」と騒ぎ、セドリック達も素早くそちらに身体を向けて剣を構える。
その一瞬後、広間の入口から一斉に、通路の上部分を埋め尽くすほどの鳥達が乱入してきた。それはザイードの街の周囲で見掛けた、白い頭の先と羽先に黒い柄のある渡り鳥達だった。
彼らは群れをなして突入してきたかと思うと、捕食するかのように、次々に翼を収めて床を埋め尽くす蛇に突っ込んだ。